住澤のテクニックは、エメラルダスのテクノロジーとともにある。
「僕がエメラルダスのタックルを使ってるから釣れるんじゃないかって? そりゃそうですよ(笑)。
『SMT』、ホンマ使ってみてください。どっちかわからへん『違和感』なんてオサラバです。
『SMT』が伝えてくれるのは、あるか、ないか。別次元の感度ですから」
- Q
- ボートエギングロッド、どう選べばいい?
- A
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ざっくりいうとティップラン中心か、キャスティングもやるかで選び分けます
「僕が使っているエメラルダスAGSでいうと、ティップランを中心に使うなら、511の2本とか60L-SMT BOATなんかのショートロッド。511と60の違いは後で説明しますね。春のキャスティング用ならインターラインのエメラルダスAIR73MIも使いやすいです。インターラインって、僕はアウトガイドに比べてフッキングパワーもあるように感じます。だから大イカにもバッチリ。ティップランもキャスティングも、っていうオールマイティな一本を選ぶなら、新作の70MH-SMT BOATが絶対のオススメです。レッドモンスター狙いや50g以上のエギでバーチカルに攻めるなら、ベイトの62MB-SMT BOAT。脇挟みでシャクれるので楽ですね」
ボートの場合、遠投の出番はそれほどない。
小刻みに10~20mの正確なキャストを、何度も打ち返す釣りが向く
「一本で済ませたい方は70MH-SMT BT。絶対のオススメです」
EMERALDAS AGS 70MH-SMT BT
エメラルダスAGS 70MH-SMT BT
「いままでの竿だと、ティップラン/キャスティングが両方できる竿は、能力的に50/50みたいな感じだった。でも、この竿は100/100に近い能力でできる、真のオールマイティ」
- Q
- 『SMT』にはどんなメリットが?
- A
-
本当にありとあらゆるイカのアタリが取れます
「アタリが取れる取れないは、『SMT』の力はデカいですが、それがどういうものなのかを判別するのは経験ですね。例えば、春イカの場合、ペアでいることも多いです。で、一発目に食ってくるのはメスであることが多いんですよね。で、メスのアタリは小さいんです。そこではアワセを入れず、そのままフォールさせると、次にバンと激しいアタリがくる。そこで掛けるとデカいオスなんです。そこそこ釣れていて、心に余裕があるときは、そんな技も使います。『SMT』搭載の竿だと、そういう差もはっきりと出ますね」
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「SMTは桁違いの表現力なんです!」
「ちょっとマニアな話ですが、潮も風も同調して船が流れるときに、エギが真下にくることがあるんですね。エギが沖に流れてラインに角度がついた状態ならば、イカに後ろからポンと触られると、どんな竿でもティップは戻ります。だけどバーチカルで後ろから触られても、普通、ティップは戻らない。アタリがわからないんです。でも『SMT』なら、フワフワっと竿先が揺れる。マニア過ぎるって(笑)。まあ、とにかくあらゆるアタリが出ます」
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『SMT』とはスーパーメタルトップのこと。超弾性チタン合金を削り出して製作される『SMT』は、しなやかさと金属ならではの振動伝達力をもつ。とりわけ70MH-SMT BOATには、手感度の向上を図るべく、金属曝露の状態でセット
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- Q
- AGS BOATに追加された3機種のショートインプレを。
- A
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了解。どれもかなりの自信作ですからね
「今回、追加したモデルは、ハイレベルな手感度がひとつのテーマです。『SMT』のポテンシャルをもっと引き出してやることによってね。あと、細かいところでいうと、並継ぎもこだわりのポイント。バット側にしっかりと太さをもたせた竿のほうが、確かにエギの動きがいい気がします。まあ、新作はどれも自信作ですが、ボートエギングオールマイティの70MH-SMT BOATはとにかくイチ押し! ちょっと予算が・・・・・・って方でも、何としてもぜひ!って、そのくらいの勢いで勧めたい一本ですね」
EMERALDAS AGS 60L-SMT BT
「511とスペックは似てますが、調子は違います。511はティップだけ曲がる極端な調子ですが、60はバットパワーを残しつつ粘りながら全体に曲がるマイルドな調子。目感度なら511、手感度なら60って感じですかね。エギをテクニカルに操作することに関しては、511より得意です」
EMERALDAS AGS 70MH-SMT BT
「キャスティングでも使える最強のティップランロッド。キャスティングにも、いろいろな場面がありますが、この竿は春の藻場なんかを、15~20mくらいの距離で細かく撃つような釣り向き。ティップランはどんな場面でもどうぞ。パワー表記はMHですけど、僕的にはML/MHくらいのイメージ」
EMERALDAS AGS 62MB-SMT BT
「50gを超えるエギを使うティップランなら、僕はベイトを選びます。レッドモンスター(巨大アカイカ)を狙うときなんか、100g近いエギで深場をバーチカルに狙ったりするんですが、それもベイトのほうが楽。ジギングみたいにリアグリップを脇に挟んでシャクれるから、疲れないんですよね」
- Q
- ボートエギングでよく釣れるエギは?
- A
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狙ったレンジに素早く、スパイラルすることなく落ちるエギですかね
「春イカの場合は、キャスティングしてフリーフォールさせるとき、障害物キワキワを真下に向いて落ちるエギがよく釣れることがあるんです。だから僕は春はどんな状況でも1gくらいのアゴリグシンカーを付けることが多いですね。春のキャスティングで使うエギは、エメラルダスラトルやタイプS、ストリームなどです。ティップランは、開発にじっくり2年をかけた自信作、エメラルダスボートⅡ。このシリーズの特徴は、スパイラルが少なく、スッと素早くフォールするなど、基本性能を高めました。加えて仮面シンカーボートを用意すると、様々な水深に対応できるようウエイトチェンジがしやすくなります」
住澤が今回の釣行で使用したエギのカラーは、ここ数年の新定番カラー、パープル系がほとんど。
「今回は紫でよく当たったから、ほかの色は釣れん気すらしてました(笑)。
ほかの人はほかの色でも釣ってるから、そんなことはないんだろうけど」
住澤直樹
三重県在住。年間を通じてオフショアでアオリイカを追いかけ続けるエキスパート。ジギングの名手でもある
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